「将来性のある業界で経験を積みたい」大手アパレルブランドの店長からHRテック業界へのチャレンジを決めた理由
2024年11月6日
keio careerは慶應義塾大学出身者に特化した転職エージェントです。この連載記事では、私たちのサポートを受けて転職に成功した卒業生のリアルな声をお伝えします。
キャリアへの葛藤、転職を決意したきっかけ、そして新たなステージで感じた喜びや課題……。慶應卒ならではの視点で語られる転職の実情と、その先に広がる未来をぜひご覧ください。あなたの次のキャリア選択に、きっと役立つヒントが見つかるはずです。
転職を決心した背景について
―― 山下さんが転職を考えられた背景を教えてください。
2022年の夏ごろから転職を考え始めました。
もともと新卒でアパレル業界に就職して、ショップの店長として働いていました。1社目ということもあって「ずっとこの企業に勤め続ける」という気はあまりなかったですね。
仕事自体はとても楽しかったんですが、アパレル業界って産業としても衰退が激しく、将来性がなかったこともあって転職を考え始めましたね。
実際に転職活動を始めたのは、2023年4月あたりでした。
―― 前職では、具体的にどのような業務をしていたんですか?
店長なので「お店のミッションと文化の育成」や「店の売上の確認とKPI管理」など、いろいろありました。
なかでも自分と一緒に働いている人たちのサポートがすごく楽しかったです。部下の自己実現を支援している部分にやりがいを感じましたね。
ただ私自身、将来的には「会社の経営側に回りたい」と思っていました。そのために幅広い業界で経験を積みたいと思っていたので、「ずっとアパレルにいると、今後キャリアの限界を感じそうだな」と思って、転職を決意しました。
―― 転職後にやりたい仕事や業界はありましたか?
業務としては、前職でやりがいを感じていた「人材の成長」に関係する仕事がしたかったです。
人事やマネジャーとしての業務もそうですが、キャリアとして自己実現に寄与できるような環境を望んでいました。
ただ業界については、アパレルしか経験していなかったこともあって具体的な希望はなかったです。強いていえば将来性のあるデジタル・IT系の業界について、薄く気になっていました。その点も含めて転職エージェントさんに相談しようと思っていましたね。
転職活動について
―― そこから転職活動を進められると思いますが、最初はどういうアクションを取りましたか?
まずは転職エージェントに登録しました。転職活動自体がはじめての経験だったので、大手サービスと、業界特化型などの小規模なサービスの両方を利用しました。
転職って自分の人生の大事な選択なので、信頼できるエージェントさんと進めたかった気持ちはありましたね。ただもちろんエージェントさんも利益を追求しているのは前提にあるので「100%信頼はできないな」と思いつつ転職活動を進めていました(笑)。
―― そのなかでkeio careerを選ばれた理由を教えてください。
そうですね。前提として、転職活動を進めるにあたって、納得できるエージェントさんになかなか出会えなかったんです。
例えば、前職で転勤が多かったんですが、家族が東京にいることもあるので「東京勤務・転勤なし」の企業を希望していました。でも転勤ありの企業を紹介されたり……なかなか希望通りの転職先が見つからなかったんですね。
そういった不一致が続くと、心から信頼できなくて「ご担当者様の利益も優先されている」と感じてしまったりもしました。エージェントさんの取捨選択をしていったなかで、keio careerさんにお声がけしてもらいました。
まず慶應の先輩というだけで相談しやすかった部分はありますね。他のエージェントさんにも「希望をすべて伝えよう」と意識していたんですが、やっぱりどこか気を遣ってしまう部分はあったと思います。
その点、keio careerさんには希望を伝えやすかったと思います。いざ、転職先候補の企業と面談をした後も随時質問させてもらっていましたが、スピーディに対応していただいて助かりました。
LINEでやり取りできることも大きかったと思いますね。かなりラフに聞けましたね。
―― その結果、HRテック系の業界に転職されましたが、希望通りでしたか?
そうですね。実は転職活動を始めた当初は、自分がIT業界に進むなんて想像もしていなかったんですよ。
ただ、面接を進めるうちに「この会社いいな」と思えるようになっていきましたね。興味のあるHR系の商材を取り扱っていることもあり、入社意欲が高まっていきました。結果的には希望通りですね。
転職活動について
―― 実際に働かれてみて、いかがでしょうか。入社前とのギャップなどありましたか?
未経験からの転職なので、やっぱり人一倍努力しなくちゃ行けない部分はありました。社内の中途社員の方って、何かしら人材業界の経験があるので「追いつかなきゃ」というギャップはありましたね。
ただ「HRテックの業界で働ける」ということは、自分の将来的なキャリアとしてはプラスになっていると思いますね。また、お仕事だけじゃなく、「土日休み」や「家族・友だちとの時間を東京で確保できている」というのは、希望通りだと思いますね。
職種としてはインサイドセールスをしているのですが、まだ会社としてもナレッジが溜まり切っていない部分もあるので、思考錯誤しながら仕事をしています。このあたりは楽しさを感じていますね。
―― ありがとうございます。山下さんは転職に成功されたと思いますが、これから転職を考えている慶應出身の方にアドバイスをいただいてもいいですか?
そうですね。転職ってタイミングと勇気が大事だと思っています。私は25、6歳ごろに転職しましたが「まったく未経験の業界と職種にチャレンジするなら今しかない」と思って踏み出しました。
自分のなかでは大きなチャレンジだったのですが、思い切ってよかったなと思いましたね。どの年齢の方でもそうだと思いますが、思い切って行動をしてみることに尽きますね。